秋田で高まる，再造林推進への機運 再造林推進総決起大会が開催される

摘要

秋田県内の林材業5団体（秋田県森林組合連合 会，秋田県木材産業協同組合連合会，秋田県素材 生産流通協同組合，秋田県山林種苗協同組合，森 林労連秋田県協議会）は2021年6月，森林資源の 循環利用による力一ボンニュートラルの推進と林 業の成長産業化を実現するため，再造林推進協議 会（会長は佐藤重芳秋田県森林組合連合会会長， 以下，協議会と称す）を結成した。協議会では 2022年を『再造林元年』と位置付けるとともに， 再造林を推進するための「あきた未来へつなぐ再 造林基金」をスタートさせた。一方，秋田県では 森林の若返りによりC02を吸収する働きを向上さ せ，力一ボンニュートフルに貢献すること，およ び木材利用と再造林による資源の循環利用を確立 することで，林業,木材産業の成長産業化を進め ることを目的に，2022年度から「カーボンニュー トラルに挑戦する再造林拡大事業1リを実施して いる。この事業では，森林所有者と林業経営体で 造林保育管理契約を締結して，植栽や下刈りとい った保育,管理を約10年間にわたって林業経営体 に行ってもらうほか，森林所有者には再造林の経 費について1ha当たり5万円の支援に加え，協 議会で造成する基金からさらに3万円を支援する ことになっている。