難燃薬剤処理木材の屋外での利用拡大を図るための 林野庁事業について

摘要

本事業は，難燃薬剤処理木材の外構材への利用 拡大を図るための，屋外使用における難燃性能の 評価を各種燃焼試験により進め，屋外使用の可能 性をデータ的に裏付けることを目的として進めて いる。「公共建築物等における木材の利用の促進に関 する法律」が改正され，「脱炭素社会の実現に資 する等のための建築物等における木材の利用の促 進に関する法律（2021年10月）」となり，木材利 用促進の対象を公共建築物から建築物一般に拡大 しこの流れは急速に進展している。「森林, 林業基本計画（2021年6月）」では，5つの柱の 施策が不され，都市等における「第2の森林」づ くりとして，中高層建築物や非住宅分野等での新 たな木材需要の獲得を目指している2>。さらに世 界的な視点では，気候変動や自然災害等の問題が 世界中で深刻化し，SDGs (持続可能な開発目標） に大きな関心が寄せられ，身近な自然である森林資源を有効利用する行為が様々なSDGsに貢献す ることが示されている3>。