企業におけるダイバーシティの取り組み

摘要

昨今，経済のグローバル化や少子高齢化が進む中，多くの企業がダイバーシティを掲げ，企業競争力強化の施策として「ダイバーシティ経営」を推進している。ダイバーシティの歴史は古く，その始まりは1960年代のアメリカで，当初企業にとって雇用差別の訴訟に対するリスクマネジメントであった。後にその重点は人それぞれの「個性」に移り，1980年代には企業の競争力強化の人事戦略としてDiversity & Inclusion（包括·受容）=D&Iという考え方が広まった。