腫瘍循環器リハビリテーション (CORE)

摘要

がん治療が進歩した結果,がんと循環器疾患が併存する患者へのCOREが必 要となった. COREは多職種による,がん診療?循環器診療の両視点からの包括的疾病管理プログラムである. COREが普及し,保険診療での実践が可能となるには,解決すべき課題が残されている. 外科手術などの侵襲的治療や薬物治療とともに, リハビリテーションも様々な疾患の予後改善をもたらす重要な治療手段である.特に近年では,重症の ICU/CCU入室患者などでも超急性期からのリハビリテーション介入の効果が示されるなど,慢性疾患におけるイベント発生予防のための介入に加えて, その適応は拡大しつつある.本稿のテーマである腫瘍循環器リハビリテーション(Cardio-Oncology Rehabilitation ; CORE)もリハビリテーションの拡がりを示す新しい治療の一つである.