在宅医療 高齢者心不全の在宅医療について

摘要

わが国では,2007年に65歳以上の人口の割合 が全人口の21%を超え,超高齢社会に突入した. さらに，2025年には団塊の世代が後期高齢者とな り,全人口の18%が75歳以上という時代を迎え ることが推計されているい.最も医療費のかかる世代の人口増加に伴い，社会保障費が国家財政を著し く圧迫することは容易に想像しうる.このような問題に対して,わが国では,保険制度 に基づいた入院医療?施設での療養の体制から,自 治体ごとの地域包括ケアによる生活支援の推進へと 方向転換することとなった.そのため地域において は,クリニック?診療所が介護スタッフと連携する ことにより医療と介護の両面から患者を支援してい く「在宅医療」の需要が高まっている.