EVOH樹脂『エバール_(R)』をベースに柔軟性とガスバリア性を兼備した「新規EVOH樹脂」－シュリンクフイルムなどの食品包装資材をはじめ工業材科分野にも展開－

摘要

高いガスバリア性を有する合成樹脂であるエチレンービニルアルコール共重合体（EVOH）は，1972年に㈱クラレにより『エバール_(R)』の商標にて操業化され，主に食品包装材料用途にその需要を順調に伸ばしてきた．EVOH樹脂は炭素（C），水素（H）および酸素（O）の三元素のみからなる合成樹脂であり，特に1990年代より世界的規模で課題となっている環境問題に対して，環境対応型合成樹脂として認識され，さらに幅広い用途での用途開発が加速している．現在，EVOHの世界需要は70，000tを超えている．