国内需要は自動車,産機向はなどヘ低迷/輸出向はも材料の現地調達化の進展で微減

摘要

特殊鋼熱間圧延鋼材の平成14年度（2002年度）の生産見通しは，1，501万tと前年度（1，547万t）にくらべ3．0％減ると，特殊鋼倶楽部（高山 剛会長＝大同特殊鋼社長）が8日に発表した。 2001年度の特殊鋼熱延鋼材生産は1′547万t,前年比4．5％滅平成13年度（2001年度）の生産見込みは，1，547．2万t，前年度（1，620万t）比4．5％減った。 国内向け生産がIT産業の冷え込みや国内経済のデフレ進行など需要低迷が深刻化し，1，072．8万t，同比10．1％減った。 輸出向け生産は，アメリカの同時多発テロの影響が懸念されたが，中国をはじめとした東南アジアの堅調な経済成長に支えられ比較的好調に推移した。 自動車業界は海外現地生産での材料の現地調達化,部品のユニット化など需要構造の変化が加速しはじめた。