ライフサイクル視点から見た原価見積システムの作成と活用（3）…梱包コストテーブルの作り方と活用方法（2）

摘要

われわれは、製品やサービスを誕生から廃却までの全ライフサイクル視点でとらえ、合理的なライフサイクル·コストで必要機能を果すべきであると考えている。この考え方に基づいて、ライフサイクルの各ステージで有効活用できる原価見積のシステムづくりと、そこで必要不可欠なコストテーブルの作成·活用方法を研究することとして2年が経った。本稿では、まず、コストテーブルとプライステーブルが混同されて用いられることが少なくないので、この異同を明らかにする。次いで、コストテーブルの作成と活用の一般的な方法を述べる。続いて、ダンボール箱の原価見積の概略手順を示し、この中の直接材料費の計算手順に焦点を当てて述べることにする。この手順に従ってダンボール箱の原価見積の方法を仮設例を用いて説明する。