白斑の治療アップデート

摘要

白斑は皮膚メラノサイトに対する自己免疫疾患であり，CD8陽性T細胞がメラノサイトを 認識?攻撃することによりメラノサイトがアポ トーシスを起こして，臨床的に境界明瞭な完全 脱色素斑を生じる。白斑は大きく分けて，臨床 的に全身にランダムに白斑が牛じる非分節型， 帯状に配列する分節型，両者の合併に分類さ れ，病型および白斑の活動性（白斑が拡大?新 生しているかどうか）.各患者の治療□標を考 慮して治療を選択する。色素再生には，毛包バ ルジ領域に存在するメラノサイト幹細胞が毛嚢 漏斗部を伝って表皮に遊走するか，白斑辺縁の 表皮基底層に存在するメラノサイトが遊走する 必要があり，治療効果がみられるまでに数週か ら数カ月単位の時間がかかる。現在一般的に行 われている治療および，最近注目を浴びている JAK阻害薬，外科的治療としてメラノサイト含 有培養表皮移植を含めて概説する。