Streptozotocin誘発高血糖無菌マウスを用いた新奇物体認知試験

摘要

無菌マウスを用いてビニールアイソレーター内で新奇物体認知試験を行える環境を整えた。し かし，同条件で認知機能異常がとらえられる結果は得られていない。そこで今回，ビニールアイソレーター内で無菌マウスにstreptozotocin (STZ)を腹腔内投与して新奇物体認知試験を行い. 認知機能の異常が認められるか検討した。実験は，STZを投与しない無菌マウス(Control)群とSTZを投与する無菌マウス(STZ)群 の2群を設定し，新奇物体認知試験は，検査用のビニールアイソレーター内で実施した。その結果，STZ群では，STZ投与13日後の血糖値がControl群より高値を示し，保持試行にお ける新奇物体の探索回数の割合および探索時間の割含で，Control群より低愤を示した。以上のことから，ビニールアイソレーター内で無菌マウスにSTZを腹腔内投与して新奇物体認 知試験を行い，高血糖無菌マウスで認知機能の異常が認められた。