繋ぎ飼いのゥシにおける繋留時間の違いが 運動場解放時の運動的な行動に与える影響

摘要

繋ぎ飼いは個体管理が行いやすい飼育方式であり、ゥシの行動を制限することから個体間闘争 によるケガゃエサの競合を防ぐといったメリッ卜がある。一方で、行動の制限は動機づけられた行動 を自由に発現できないことによりゥシのストレス状態を引き起こす要因となりえることから、運動場 への解放が勧められている。しかし、どの程度の繫留期間がゥシのストレス状態を引き起こすかにつ いては明らかでない。繋ぎ飼いのゥシの精神的な健康に配慮した最適な解放頻度を提案するためにも 繋留ストレスを評価する指標が必要となる。繋ぎ飼いのゥシを運動場に解放すると、走る'とびはね るといった活発な運動がみられる。本研究では繋留ストレスの評価指標としてこの現象に着目し、繫 ぎ飼いのゥシの解放時にみられる運動的な行動が繋留時の行動欲求を表しているのかについて検証す ることを目的とした。