2016年春夏ヨーロッパコレクション(ロンドン?ミラノ?パリ)

摘要

ナチュラルでエフォートレスな流れは、21世紀初頭のファッショントレンドの基本と言って良い。ノームコアやジェンダーフリーの要素も入り、ファッションは大いにリラックスし様々なアプローチで自分らしく楽しむと言う態度がここ数年主流になってきた。2016年春夏ヨーロッパコレクションをみていると、長く続いたリラックスした流れに新たな方向性が出てきたことが感じられる。それは、装飾とフェミニン性の登場だ。「ジェンダーフリー」の要素が消え、まだセクシーと言うほどの強い性的表現には至っていないものの、明らかに「女らしく」、しかも「ガーリツシュ」な要素まで演出されてきた。ノームコア、ジェンダーフリーの反動だろうか、フェミニンで装飾的なファッションが魅力的な時代になりつつあるのだ。