「プロ配列工学」による酵素機能の改変

摘要

タンパク質工学を用いて酵素の機能向上を狙う際、遺伝子レベルでアミノ酸残基を置換することが多い。 そのアプローチには、PCRランダム変異法やⅩ線結晶構造に基づく部位特異変異法、類縁酵素間のDNAシャツフリングに基づく進化分子工学など、多様な手法がある。 筆者らは「プロ配列への変異導入による成熟酵素の機能改変」、すなわち「プロ配列工学」という新しい視点からのタンパク質工学に取り組んでいる。