プロバイオティクスによるマクロファージの機能制御と免疫調節作用

摘要

近年、プロバイオティクスの宿主免疫系への作用が注目を集めており、免疫調節作用を介する臨床効果がとくに予防医学の側面から期待されている。摂取されたプロバイオティクスはマクロファージなどの貪食細胞によって認識され、刺激を受けたマクロファージの作用を介して免疫系は様々な制御を受けると考えられる。 本総説においては、プロバイオティクスに期待される臨床効果および推定される作用機序について紹介する。