γ-グルタミルトランスペプチダーゼのグルタリルー7-アミノセファロスポラン酸アシラーゼへの変搎: 立体構造に基づく効果的変異導入

摘要

大腸菌のγ-グルタミルトランスペプチダーゼを用いて、この酵素の反応中間体であるγ-グルタミル酵素 中間体の立体構造を決定し、基質認識や酵素反応に関与するアミノ酸残基を特定した。 これらの残基を置 換し、効果的にスクリーニングすることによってグルタリルー7-アミノセファロスボラン酸アシラーゼ活 性を飛躍的に増大させることに成功した。 すでに報告していたD433N酵素に比べて、D433N Y444A G484A酵素の場合、分子活性κ_(cat)値が18倍、酵素の触媒効率を表すκ_(cat)/Κ_m値は50倍に増大した。