胸腔腫瘍(肺転移.胸水)

摘要

悪性腫瘍の肺転移やがん件胸水の発生は最終的に動物を死に至らしめるとともに，担がん動物の呼吸状態の恶化ゃ食欲 の低下など牛活の質(QOL)を著しく低下させる。肺転移を牛 じる腫瘍は数多く存在するが.犬の骨肉腫において肺転移後 の生存期間中央値は76H11,猫の乳腺癌で生存期問中央値は 1力月2)と報-されており，肺転移後の牛存期間は短いことが 一般的である。一方,犬や猫でがん性胸水を引き起こす腫瘍に は縦隔型リンパ腫,胸腺脯.巾皮腫，原発性肺肫瘍.転移性の肺 腫瘍などが挙げられる。人でがん性胸水に起因する臨床症状 が発現する場合の予後は不良とされ，多くの患者の余命は 3-6力月以rといわれており3)，犬や猫においても同様にが ん性胸水の貯留は予後不良因子である"。