骨肉腫

摘要

骨肉腫は犬の原lltt骨腫瘍でもっとも多く 8596以上を占め る1 一4>。診断時年齢中央値は7歳齢であるが，18-24力月にも 小ピークが存在する。大型犬で多いことが特徴である5)。好発 犬種はセント.バーナード，グレードデーン，アイリッシュ, tター'ドーべノレマン.ピンシャ一，ロットワイラー'ジャー マン.シヱパ一ド、ドッグおよびゴールデン'レトリ一バー など大型犬が多い1 一4'6一 1W。また約75%が四肢に発生し，残り は体軸骨格で認められる2u)。40kg以上での発生は全体の29% 'ど占め，そのうち体軸骨格での発生はわずか5%である。また ほkg以下の小型犬での発生は全体の5%であるが,そのうち 軸骨格での発生は59%と多い1W。四肢では前肢のほうが後 ：」iと比べて2倍多く発生する。上腕骨近位と橈骨遠位が好発 部位である12)。通常関節をまたいで発生することはない13)。体 骨格では下顎骨27%,上顎骨22%,脊椎15%,頭蓋骨14%,肋 ，10%,鼻腔内、副鼻腔内が6%で発生する气乳腺など骨外 性に発生することもまれに認められる。転移が高率で発生し， 診断時にX線で確認できる症例は15%以下だが，断脚のみで は90%以上が1年以内に転移によつて死亡する2'14)。体軸骨格 ら発生する骨肉腫は四肢に発生する骨肉腫と比較して転移 率が下がる。