空間全体の雰囲気にまで作用する、本格スーパートゥイーター。使い方はシビアだが、音像の見通しや低域の表情に絶大な効果あり

摘要

スーパートゥイーターの効用を「高域レンジの拡張」と捉えるべきではない。プレゼンスの向上、全帯域にわたってのクオリティアップにこそ効果があると認識すべきだ。今回の試聴は同社TS-V171Aと組み合わせたが、スーパートゥイーターの追加で、低域の表情も大きく変化することが確認できた。低音楽器の輪郭がより明確になり、音像が引き締まって聴こえる。その他、適切な調整を施すことが前提だが、音場の見通しがよくなり、細部のニュアンス再現が向上、S/N感も向上しひっそりした雰囲気が出てくるなど、低域以外でも音質向上に直結した変化が聴き取れるだろう。