妥結額アップ率2年振りに前年上回る

摘要

本年（平成22年）の春季労使交渉は、ナショナルセンターである連合（日本労働組合総連合会）が賃金改定について「賃金水準の低下を阻止するため、賃金カーブ維持分の確保を図る。そのうえで、各産別は産別·単組の実態を踏まえ、産業·規模間格差や企業内の賃金体系上の歪みや賃金分布の偏りの是正も含めて、賃金改善に取り組む」とし、昨年春に掲げた統一的なべースアップ要求を見送ったのに対し、日本経団連は「賃金カーブについては、労使が自社の収益環境を直視しつつ、賃金カーブを維持するかどうかについても、実態に応じた話し合いを行う必要がある。