眼瞼けいれん

摘要

眼瞼けいれんとは眼瞼の局所ジストニアであるが，瞬目の制御異常を考えると理解 しゃすい.ジストニアによる症状で受診する患者は少なく，ドライアイ症状ゃ羞明?眼痛等の 感覚異常.強い眼精疲労，眼瞼下垂と訴えて受診する.ドライアイ治療を行って角膜所見が軽 快しても，自覚症状が改善しない症例や眼所見では説明できない強い眼精疲労ゃ羞明?眼痛を 訴える症例，眼瞼下垂を訴えるが眉間に深い縦皺，鼻根部の横皺がとってまぶしそうな表情を している症例では眼險けいれんを疑って瞬目負荷テストを施行して診断していぐ治療は，眼 臉けいれんを誘発する可能性がある薬剤や環境要因の除去，ボツリヌス治療，クラッチ眼鏡や 遮光眼鏡を主体に治療を行い，補助的に内服薬や外科的治療を追加する.治療はいずれも対症 療法であり根治治療はないため，限界があることが多いが，ボツリヌス治療を主体にさまざま な治療を組み合わせて症例に応じた治療を行っていく.