学校保健における眼外傷ースポーツ眼外傷を中心にー

摘要

独立行政法人日本スポーツ振興センター(JAPAN SPORT COUNCIL)の資料では,我が国の学校における眼外傷は例年約7?8万件起こっていて,その約4割の約3万件がスポーツ眼外傷である.スポーツ眼外傷は,後遺症が残るスポーツ外傷のなかで最も多いものであることから,スポーツのときに眼を守ることはとても重要である.最近まで，我が国ではスポーツにおける眼の保護についての対策は進んでいなかった.しかし,我が国でもスポーツ用保護眼鏡の安全規格ができあがったことから，今後スポーツ用保護眼鏡の使用が多くなり，スポーツ眼外傷が減少することが期待される.