中国の環境基準合格SiMn生産者が半数占拠

摘要

中国政府（国家発展改革委員会）は昨報（10月24日）の通り2006年10月20日付けで合金鉄生産企業に対する環境基準合格企業113社（グループ企業含む）を発表したが、この対象となった合金鉄生産者（第二次合格）の生産能力は年産370万トンでこの内、シリコマンガン生産者は能力ベースで51.0％を占めている。 中国が置かれている原料、エネルギー事情からくる生産構造上、シリコマンガン生産が最適であるが、フェロシリコンを大きく凌駕して中国企業がシリコマンガン生産に走っていることを伺わせるものである。 フェロシリコンは原料を100％国産でまかなえるため中国では最適な合金鉄と見られていたが、意外にも人気はそれほどではないことが判明した。ちなみにフェロシリコンのシェアーは生産能力ベースで19.8％であった。 フェロマンガンは同15.6％と限定的でフェロクロームは6.2％、その他合金鉄は7.4％シェアーであった。