東武鉄道の車両デザインについて

摘要

2017年に就役した新型特急車両リバティ（500系), 新型通勤車両70000系の両方の設計に携わり，車 両デザインのあり方について改めて考える機会と なった。車両デザインは車両コンセプトに沿った ものとすることが大前提であるが,あわせてお客 様や乗務員，メンテナンスに携わる作業者など使 い手にとってよいものでなくてはならない。鉄道 車両は当社の例でいくと30年以上使用するもの である。30年経過してもお客様へのサービスが 低下しないこと，乗務員の取り扱いに支障がない こと.メンテナンスを継続できることが最も重要 であると考える。デザイン性に特化しすぎるとこ れらが実現できない。両者のバランスを考慮し具 現化することが、車両デザインの本質ではないか と考えている。