公益社団法人日本交通計画協会のAGT海外展開支援について

摘要

「AGT」といって直ぐにその単語の意味を思い浮かべることが出来る方はどれくらいいるであろうか。一般の方にはなじみが薄いように思うが，日本国内では新交通システム(AGTはAutomated guideway Transitの略，以後AGT)と呼ばれている。中量規模の輸送を担う都巿交通システムとして1981年に初めて神戸巿の三宮とポートアイランドを結ぶ路線へ導入されてから開業後約40年経過しており，現在も国内では10路線が稼働している(図1)。当時から運転士を不要とする自動運転の基本コンセプトを持ち，車両基地を出る瞬間から戻るまで，区間内速度，車両の運行速度，駅での停車などすべてが集中管理制御による全自動運転で運行されている。