換気立坑のスリップフォーム採用による急速施工：4方向大断面トンネル交差部のスリップフォームによる連続施工

摘要

トルコ·イスタンブールにおいて，ボスポラス海峡を横断する鉄道トンネルが建設中である。ヨーロッパ側の最初の駅であるシルケジ駅に隣接する深さ約55mの換気立坑の施工に工程促進のため，スリップフォーム工法を採用した。換気立坑には，下部に4本のトンネルが接続している。本稿では，このトンネルの立坑との接合部分とアーチの構築を，スリップフォーム工法による側壁と同時施工を行い無事に1ヵ月で覆工を完成させた結果を報告する。