ホジキンリンパ腫

摘要

ホジキンリンパ腫は，主にリンパ節に発生し，病理組織学的にReed-Sternberg細胞など の巨細胞で特徴づけられ，古典的ホジキンリン パ腫vclassic Hodgkin lymphoma; cHL;と結 節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫(nodular lymphocyte-predominant Hodgkin lymphoma; NLPHL)に大別される.両者は，病理組織学的 な違いだけでなく，治療選択も異なる.また，cHLの病期分類には，Ann Arbor分類 が用いられ，一般には臨床病期I期とII期を限局 期(early stage)，臨床病期III期とIV期を進行 期(advanced stage)と呼ぶ，限局期と進行期の 区別は，研究グループによって異なるため，試験 結果の解釈においては留意する必要がある.た とえば，ドイツを主体とした多国間共同臨床試 験グループであるGerman Hodgkin Study Group (GHSG)はバルキー縦隔病変または節外臓器に 直接浸潤する病変を有するIIB期を進行期として 扱っている.