ESMO 2021 meeting report4)婦人科がん

摘要

Tissue factorを標的とする抗体薬物複合体で あるtisotumab vedotin(TV)は再発進行子宮頸が んを対象としたTV単剤の第II相試験において， 全奏効率(ORR)24%，奏効持続期間(DOR)中央 値8.3か月(M)と効果を示した本試験はTV 併用療法〔ベバシズマブ，ぺムブ口リズマブ(pem-bro)，力ルポプラチン(carbo)〕の有効性と安全性 を検証する第Ib/II相試験であり，主要評価項目 はORRである.ファーストラインTV+カルボプ ラチン(carbo),セカンド/サードラインTV+ぺ ムプロリズマブ(pembro)の中間解析結果が報告 された.TV+carboにおいてDOR中央値8.3M (95%CI 4.2-not reached(NR)〕，無增悪生存期 間(PFS)中央値9.5M(4.0?NR)であり，眼障害， 出血，末梢神経障害は6割程度に認めたがgrade 3以上のものは少なかった.TV+pembroにおい てORRは38%(22?56)でありCR6%， PR32% であった.DOR中央値13.8M(2.8?NR)， PFS 中央値5.6M(2.7?13.7)であり，やはり眼障害， 出血，末梢神経障害はgrade 3以上のものは少な かった.TV+carbo， TV+pembroは進行再発 子宮頸がんにおいて効果的であり毒性も許容され ると考えられた.