エンタープライズ情報システム再構築に向けグランドデザインカをどう回復するか

摘要

昨年1月号に「アウトソーシング基準」という原稿を書いた。その中に「外注で何を狙うのか」という小見出しの章がある。 内容は「銀行のアウトソーシング」についてである。 後から聞いた話だが，この記事について，編集に奇妙な抗議があつたらしい。 記事はある新聞報道から知つた事実についてのコメントだつた。 「奇妙な」というのは，筆者の読み方，解釈に問題があるという指摘だつたらしい。 それなら直接筆者に抗議すればいいのに，と思つたが，それはなかった。 新聞をどう読もうが，どう解釈しようが，それは読み手の勝手だろう。それにクレームをつける人がいる，ということが驚きだった。 新聞の読み方，つまり情報の読み方を強制する。 これが昂じれば言論統制になる。 それが誤解であれ，曲解であれ，それを強制するとは，とんでもない思い上りだと思った。