草が走る？陸上自衛隊のカムフラージュ技術

摘要

こんな草むらが動いていれば逆に敵の目を引きそうだが、意外とそうでもない。ここで重要とされるのは、車両だと認識される要素を抑えることなのだ。元々陸上自衛隊の車両は濃緑のオリーブドラブカラーに塗装されており、自然な隠蔽効果を持つが、さらに偽装を重ねることによって被視認性を限りなく低下させることができる。こうなると、その状態でエンジン音や走行音を発しても、敵からすれば姿形と音が結びつかず、従つて発見される恐れがグッと下がるのだ。さらにこの時現場で入手できる草や木の枝などを利用すれば、ますます周囲に溶け込む度合いが増すことになる。