常に自然から学ぶ姿勢が必要

摘要

『樹医』。これは私が学生時代にはじめて知った単語である。 現在の私が樹木医として資格を得て診断·治療していることは，その時から始まったように思える。 木の医者になりたい。 当時わが大学の林学科には樹病を教える研究室はなく，林学科に席を置きながら農学科の植物病理学研究室にもぐりこんだ。 しかし病理研の教授にも樹病は指導できないと言われ，今度は国立林業試験場（現森林総合研究所）に紹介状を書いてもらい，晴れて保護部樹病研究室の小林享夫博士の指導のもとで樹病の勉強をすることができるようになった。