ランドスケープ·マネジメントの特性と方向--マネジメントの展望と課題

摘要

本論は，兵庫鼎立「人と自然の博物館」や(財)丹波の森協会の設立とマネジメント,児立有馬富士公園や県立（仮称）並木道中央公周の運営組織づくりとそのマネジメントなどに十数年釆にわたって直接的，間接的に関係し経験してきたことを材料に記述した。 その中で，①マネジメントに関わるプロ級の人材発掘·育成が重要事項の一つであると実感している。 「楽しみながら」「気軽に」「仲間づくりをしながら」「目標やプロセスを共有して」「目標に到達できる」リーダー，コーディネーター，オーガナイザーの発掘·育成である。 これらの人材には，特定専門領域に秀でたスペシャリストに加えて，V,T型人間といわれるようなジェネラリストが必要であることは言うまでもない。 つぎに，②ランドスケープ·マネジメントの主体となるべき組織育成がある。 中間支援機能，インキュベーション機能を果たせる組織である。