山特が特殊鋼製品の清浄度評価技術を開発

摘要

山陽特殊製鋼は30日、特殊鋼製品の更なる信頼性向上に役立つ新たな清浄度評価技術を開発したと発表した。この技術は、ベアリングをはじめとする機械構造部品の信頼性に影響を及ぼす特殊鋼の清浄度(鋼中にごく僅かながらも不可避的に含有される非金属介在物の大きさ)を迅速かつ正確に測定する方法を確立したもので、この方法と極値統計法との組み合わせによって鋼材中に含まれる最大介在物の大きさを、これまで以上に高い精度で推定することが可能になった。これにより、特殊鋼製品の更なる清浄度向上に向けた製造技術の開発や、最大介在物の大きさから導き出される疲労強度の定量的な予測にもとづく部品設計最適化への貢献が期待できるとしている。