3 新型コロナ 国民の3割が心身不調 医療機関の受診に不安は7割（日医調査）

摘要

日本医師会（中川俊男会長）は10月7日、記者会見で「第7回日本の医療に関する意識調査」の結果を公表した。それによると、新型コロナウィルス感染症の蔓延で国民の生活や意識が変化し、医療機関の受診に不安を感じる国民が約7割に上り、2~3割の国民が新型コロナウィルス感染症の蔓延による心身の不調を感じていることが明らかになった。調査は医療に関する国民の意識やニーズを継続的に把握することを目的に実施し、今回はコロナ禍の影響を調べた。7月に20歳以上の男女1212人から回答を得た。感染症の蔓延で82.1%の国民が生活に不安を感じ、外出自粛要請に従った人は96.8%に上った。外出の減少で精神的不調やストレスを感じる人が35.6%、運動不足で体の不調を感じる人が20.7%に達し、一方、自身の健康に対する意識が高まった人も34.6%を占めた。医療機関の受診で感染に不安と回答した割合は69.3%に上った。70歳以上を除いて男性よりも女性に多かった。20年の4~5月に対面受診を控えた人は14.6%で、うち半数が慢性疾患だった。