立太子奉祝御飾時計の修理復元作業

摘要

これは、『2021年度マイクロメカトロニクス学術講演会』にて講演した内容に基づいた報告書である。宮内庁から時計修復の依頼を受けた東京藝術大学文化財保存修復工芸研究室より時計機械部分の修理の可能性について打診があった。時計を確認したところシチズン時計の前身である尚工舎が大正10年（1921）に製作に携わったからくり時計であったため、東京藝術大学からの外注作業として修復作業を受けることとなった。