希土類イオンを含有するフォトニクスガラス

摘要

日立のカラーテレビが売りだされた当時，キャッチフレーズが「キドカラー」と言われたのは，希土類イオンを蛍光体として利用したことから名づけられたのは有名な話である．現在では，Er{sub}(3＋)含有SiO{sub}2系ガラスファイバーを利用したEr{sup}(3＋)含有ファイバー増幅器（EDFA）は光通信分野において確固たる地位を築いている．また，Nd{sub}(3＋)含有P{sub}2O{sub}5系ガラスを利用したレーザーは，ペタワット（PW）級のエネルギーによる核融合のペレット爆縮用として大阪大学レーザー核融合研究センターで使用され，また小型の固体レーザーとして様々な研究機関に普及している．