フォトニック結晶における非線形効果の増強とデバイス化

摘要

宝石のオパールは見る角度を変えることにより，虹色を示したり，きらめいたりという非常に興味深い特徴を備えている．これはオパールがシリカと空孔の微細構造による誘電率の空間的な変調構造を持っていることに起因する．このように誘電率の異なる物質が周期的に配置した構造は，周期樽造と同程度の電磁波に対して非常に面白い性質を示す．それは，このような周期構造が，結晶中における電子が原子による周期構造によりバンド構造を形成するのと同様に，電磁波に対してバンド構造を形成する事により生じる．