引越し，断捨離，電子化そして原点回帰

摘要

さて，引越しの本当の理由はビルが大きく揺れたからではありません．財政上の問題です．当学会も多くの他学会同様，単年度赤字が続くようになったため引越しを決断しました．その結果，管理·光熱費を含めた賃貸料は約1/3近くにまで激減できました．しかし，約半分程度の占有面積になりました．事務机スペース，通行スペース，複写機，PC，トイレなどは必須スペース，占有面積が1/2だからといってこれらを1/2にはできません．更に水回りスペースや４～5人程度の会議コーナなどは取りたい．そこで，行き着いた結論は図１に示す極めてシンプルな間取りになりました．港区に有った会議机をそのまま配置すると，１mmの隙間もなく奇跡的に設定できました．その結果，書類を置く棚は２つで収納スペースは約1/10程度にしなければならなくなりました．税法で定められた領収書の保管（7年）などのスペースを確保すると，学会の最も重要な財産である学会誌，研究会資料，年次大会予稿集，セミナー予稿集などどうしても収まる場所がないことが分かり，急遽，電子化せざる得ない状況となりました．