「世界経済の潮流2009 II」をまとめる：世界経済の回復の持続性,見通しとリスクなどを分析

摘要

内閣府は「世界経済の潮流2009 I～世界金融·経済危機の現況～」（平成21年6月）に続いて新たに「世界経済の潮流2009 II～雇用危機下の出口戦略：景気回復はいつ？出口はどのように？～」（同11月30日）をまとめた。同報告IIは11月13日までに入手したデータに基づいて分析しまとめたもので，①世界経済の回復の持続性（（1）世界経済の回復パターンの特徴，（2）アジア経済，（3）アメリカ経済，（4）ヨーロッパ経済），②緊急避難的な経済政策からの出口戦略（（1）出口戦略の論点，（2）財政政策の出口戦略，（3）金融政策の出口戦略，（4）金融システム安定化の現状と今後，（5）出口の先の金融政策·金融システム安定化策の枠組み），③世界経済の見通しとリスク（（1）アメリカ経済の見通しとリスク，（2）ヨーロッパ経済の見通しとリスク，（3）アジア経済の見通しとリスク，（4）世界経済全体の見通しとリスク），にわたってまとめている。以下は，同報告書のうち上記項目の①世界経済の回復の持続性，および③世界経済の見通しとリスク，についての概要（ポイント）である。