東電の熱供給会社をエネクス取得エネルギー提案型企業の領域が充実

摘要

伊藤忠エネクスは4月27日、東京電力との間で同社完全子会社で熱供給事業を営む「東京都市サービス」（東京都港区）の株式66.6％の取得契約を結び、子会社化すると発表した。同日の取締役会で決議し、5月22日予定の株式引渡期日に合わせて代表取締役を派遣する。伊藤忠エネクスは地域への熱供給サービス事業を傘下に収めることで、コア事業の石油製品販売事業と電力関連事業などのエネルギー関連事業に厚みが加わり、顧客ニーズへ柔軟に対応できるエネルギーのベストミックス提案型企業としての地位を拡充。東京電力がエネルギー関連のグループ会社を売却するのは2例日で、東京都市サービスの株式33.4％は保有し続ける。代表取締役社長には伊藤忠エネクス執行役員の中村司氏、代表取締役専務には同じく執行役員の佐賀井英明氏が就任する予定だ。