（3673）円安で減少基調続くか

摘要

鉄鋼製ねじ類の輸入数量が今年5月以降、4カ月連続で前年同月比減少となった。理由としては、一般的には①日本経済の停滞。②円安による輸入成約にブレーキがかかったことが考えられる。さらに③消費税引上げ前の駆け込み需要を見込んだ輸入発注が思うように消化しきれていないことの反映。④となれば、仕入れた貿易商社·流通商社での荷もたれ感が市場を圧迫していること。⑤それでも場合によっては、海外ねじ業者に対し円安分の一部負担を求めていることに応じていることで、前年比で減少しているとはいえ未だ高水準の輸入数量を維持していること。⑥しかし今後も円安基調が続くようであれば、輸入成約が継続的に減少することになるかどうか?が注目される。以下は直近（8月）の鉄鋼製ねじ類輸入統計である。