サウジアラビアの石油情勢

摘要

今号では、前号の記事で好評を頂いた弊誌の論客2名による特別企画「2018海外石油情勢」として、お伝えする。弊誌の編集総括セもあり、和光大学経済経営学部教授で経済学部博士の岩間剛一氏と、昭和シェル石油出身で、現在、石油業界のアナリストとして活躍している株式会社ピー·イーシー·マネジメント代表取締役の森山善雄氏による「サウジアラビアの石油情勢」について、それぞれの見解を論じてもらった。世界の石油産業において、OPECの盟主であるサウジアラビアの情勢は、原油需給の面で、最も大きな影響を与える。日本の石油業界における中東産油国からの原油調達のうえで、最も多くの原油を輸入している国であることは周知の事実である。