僕らの消防車見聞録：消防車ファンが見た消防車の今昔－第31回 変り種救助工作車

摘要

火災や地震，交通事故や列車事故などあらゆる災害現場に急行して人命救助にあたる救助工作車は，年を追うごとに改良され，常に最新鋭の機材を積載して各消防本部の第一線で活躍しています。 消防は火災を消すための機関であることは間違いありませんが，最近は予想を超える事故·災害が発生し，オレンジのユニフォームを着たレスキュー隊の活躍がマスコミなどに取り上げられることも増えています。 総務省消防庁の指導に基づいて政令都市や中核市消防本部の一部では，特別高度救助隊や高度救助隊の配備が進められています。 これらの部隊にはグレードアップした救助工作車が配備されています。本項では連載の3回目（本誌No.7）で救助工作車をご紹介しましたが，今回はそこで紹介しきれなかった，少し変わった救助工作車をご紹介します。 現在見られる救助工作車と比べると，これらの車両は各都市で製作されたこともあって，かなり個性的だったと思います。