「あったらいいな」で終わらない 看護師のソリューションデザイン

摘要

私は京都の総合病院で看護師として7年間 勤めた後、4人の子どもと夫の郷里の福井県に 2000年に移住しました。福井県済生会病院 で病棟看護師として7年ぶりの勤務でしたが、 現場は何も変わっていないと感じました。コ スト削減、感染対策にアルコール綿などは個 包装など適切に改良されていましたが、サージカルテープはそのままの状態で保管?携帯さ れ、決して清潔とはいえない状況に「何かケー スでもあればいいのに」と思い、小児科部長（小 児科医）に相談したところ「商工会議所に相談 したらいいのではないか」と言われました。主 婦で看護師である私はまったくの別世界でした か知り合いを通じて起業家をサポートするィ ンキューシヨンマネジャーの資格をもつ方と 面談し、その場で「サージカルテープのケース を自分で作りましょう」と言われました。しかし、 だれかに作ってもらうものと思っていた私はこ のとき、「そうか自分で作ってよいのか」とすんなり受け入れたのでした。