建築室内環境における超微粒子の分布：事務所ビルにおける実測例

摘要

本報告では、いまだ計測事例の少ない一般室内環境中での超微粒子の計測を行った。 分布形状の点では、30nm～100nmの広い範囲でピークが移動する分布が確認された。 空調時間帯と非空調時間帯を比較すると、空調時間帯の方ではピークがつぶれた形となっている。 但し分布形状そのものは激しい変化が見られた。 時系列的には、空調時間帯である昼間に較ベて、非空調時間帯の方が個数濃度としては遙かに高くなり、また比較的長周期で不定期に変動する傾向が確認された。 この理由については外気の影響が考えられるが証明には至っていない。