他人に聞こえるひとりごと-71．今どきの住宅建築事情

摘要

3人の子供たちがそれぞれ所帯をもっても不思議ではない年齢になった．今は3人とも自宅から勤め先に通っているが，これから先どんな進展があるとも限らない．そういった先行きを展望すると，今の家ではどう考えても手狭である．それに加えて，最近は私の居場所がなくなってしまっている．今の住宅は17年前に建築したもの．当時両親が薦めていた大工さんが組み付ける木工住宅ではなく，工場で生産して運んで来たものを現場に据え付けるタイプの工業住宅を選択した．その理由は，工場から運んで来て現場に据え付ければすぐに形が出来上がり，長期間に渡る大工さんの手間を掛けなくてもいいため，トータルコストを安くできると思ったからだ．鉄骨を主体とした家屋の，地震や風雨に耐えうる品質的な裏付けも選択材料のひとつだった．