実装業界におけるガラスとは？

摘要

紀元前3000年のメソポタミア文明時代以来，『ガラスは割れやすい』というのが定説であった．この常識に正面から挑戦している方がいる．強度を約10倍まで高めたガラス基板の試作に成功したのである．技術革新の突破口はナノテクノロジーだという．ガラスはシリコン，酸素，マグネシウムなどの分子・原子が均一に並ぶ基本構造からなっている．もし微細な傷が付けば，均一性が崩れて割れてしまうらしい．このガラスを分子レベルで研究し，配列に均一でない分子が存在することを突き止め，その分子にレーザなどを照射して分子同士の結び付きを制御し，網の目状の構造を作り上げることに成功したのだという．これが割れないガラスへと結び付いた．