皮膚科の処方ノ第9回CADの治療①アポキル⑨錠の使い方

摘要

前回までに，動物のアレルギー性疾患に関する国際委員会が作成した犬ァトピー性皮膚炎（Canine Atopic Dermatitis ： CAD)の診断ガイドラインと， 診断Step 4で検討すベき皮膚食物有害反応について， その具体的な対応などを紹介した。これで読者の皆様 も純粋なCADの状態をつくれる（除外診断を進めて いける）ようになったであろう力>。CAD治療の醍醒 味を味わえるのは，まさにここからである。本来はま ず治療総論を紹介したいところではある力5,本連載で は最近，総論的な内容が続いてしまっていたので，あ えて一番具体的な内容から紹介しようと思う。それは アポキル,錠（オクラシチニブ）の使い方である。