高齢犬の体表腫瘤

摘要

高齢犬の体表には，さまざまな腫瘤が発現する。腫瘤 には非腫瘍性疾患.良性腫瘍，悪性腫瘍が含まれる力5, 悪性腫瘍はもちろん，良性腫瘍であつても将来的に患者のQOLを損ない切除が必要になる場合もあるため，"高 齢だからとりあえず経過観察"として手遅れにならない ように注意する。一方，平均寿命を大きく超えていた り.明確な余命が分かっている場合は.悪性腫瘍であつ ても無治療とする場合もあるだろう。高齢犬の腫瘤で は，これらを踏まえた総合的なプランを飼い主と相談し 決定することが重要となる。