日本プリント配線板生産実績 2015年10月

摘要

10月における日本のプリント配線板業界全体の出荷額は477億28百万円で、前月比1.0%の微増に留まっている。前年同月比では5.6%の増加である。出荷数量でも10月は133.6万m~2で、前月から1.6%の増加で、勢いがなくなっている。前年同月比では0.3%の減少となっている。相対的に販売単価は上昇していることになり、プリント配線板業界の体制が変わってきていることがうかがえる。品種による違いは小さくない。前月に大きく伸びたリジッド配線板の出荷額は、10月になって伸び悩みとなっており、ビルドアップ配線板が若干増加となったものの、他の多くの品種は横ばい状態である。前年同月比では、8.0%の減少で、減少幅が大きくなっている。年初からの累計出荷額は、0.6%の増加で、かろうじてプラス生長を維持しているが、現在の傾向が続けば、年間でマイナス成長となる可能性も出てきた。主要品種であるビルドアップ配線板の出荷額が、前年同期比で1.1%の増加に転じたことが特筆される。