北米プリント配線板需給動向　2017年2月

摘要

米国では、政権交代に対する産業界の期待感から、金融市場が急騰したが、その後荒っぽい動きが続いており、継続して上昇するには至ってない。しかしながら、製造業、特にエレクトロニクス産業では、依然として上昇基調にあり、過熱状態といっても良いような状況である。米国製造業のPMIは、6ヶ月連続で直線的に上昇しており、2月は58に達した。北米の半導体製品の出荷額は11ヶ月連続の増加で、この2、3ヶ月は増加率が上がっているかのようにさえ見える。しかし世界的に見れば、半導体の出荷はピークを過ぎて下降局面にあり、いずれ北米にも及んでくるものと考えられる。北米のEMS産業の出荷額も、3ヶ月連続の急上昇で、最近での最高記録を更新しており、今のところ減速するような動きは出ていない。米国が得意とする大型コンピュータ、産業用電子機器も3ヶ月連続での増加となっているが、元のレベルが低かったために、まだ2年前の安定期のレベルに達していない。